街の掲示板やテレビCM、クレジットカードを申し込む時などに目にしたり聞いたりする「リボ払い」。
聞いたことはあるけれど実はよく知らないという方は案外多いのではないでしょうか。
今回は、「リボ払い」とは一体どのような支払い方法なのかについてと覚えておきたい注意点を私自身の備忘録も兼ねてまとめておこうと思います。
「リボ払い」とは?
”リボルリング払い”の略称で、クレジットカードでの支払い方法の1つです。
クレジットカード払いで購入した回数や金額の大小にかかわらず、毎月の支払い金額を一定化して利息と共に返済していく仕組みで、最近は日本でも広まってきているようですが、アメリカでは一般的に利用されている支払い方のようです。
分割払いとは別物
クレジットカードの利用額を毎月一定にするという部分で似ている「分割払い」がありますが、「リボ払い」とは全く別の支払い方法です。
分割払い
購入時に何回払いで支払うかを先に決定して計画的に支払いを行っていきます。
そのため、利用金額が高いほど一月分の支払い金額が高くなります。
例)120,000円の商品を6回払いで購入した → 120,000円を6回に分割して支払うので、毎月2万円を6ヶ月かけて支払う(実際には手数料等がかかる場合があります。)
リボ払い
回数ではなく、毎月支払う一定の金額をいくらにするかを先に決めて毎月同じ金額を完済するまで支払っていきます。
そのため、どれだけお金を使っても毎月同じ金額を支払えば良いのですが、金額が増えれば増えるほど支払い終わるまでにかかる期間が長くなります。
また、利用金額は支払い終わっていない分に加算されていき、利息が変動します。
例)毎月2万円支払う設定にしていて、現在あと4万円支払わなければならない状況で、120,000円の商品を購入した → 4万円に120,000(実際には手数料もかかります。)が追加されるので、総額16万円を支払わなければならない。毎月2万円支払うので、16万円を支払い終えるのにかかる期間は単純計算で8ヶ月ほど。
しかし、支払わなければならない総額はクレジットカードでリボ払いを利用する度に増えていく為、計画的に利用しないと完済の目処が立たなくなってしまうのでしっかりと自身でお金の管理をする必要があります。
2種類の方式
リボ払いの支払い方には、
- 定額方式
- スライド方式
基本的にこの2種類があります。
定額方式
支払い総額に関係なく、あらかじめ設定しておいた金額で全額払い終わるまで毎月支払い続ける方式です。
例えば、毎月2万円支払う設定にしておいたとします。
この場合、2万円以上のものを購入しても毎月支払う金額は2万円なのは変わりません。
ただし、支払わなければならない総額は利用した分増加します。
また、支払わなければならない総額は、全額支払い終わるまで毎月2万円ずつ支払われ続けます。
スライド方式
支払わなければならない総額がいくらかによって、毎月支払う金額が段階的に変化する方式です。
つまり、支払わなければならない総額が
- 10万円以下なら1万円
- 10万円以上20万円以下なら2万円(それ以上なら10万円毎にさらに+1万円)
というように一定の金額を段階的に設定しておき、利用総額に応じてその月の支払い金額が毎月変動する仕組みです。
これを、全額支払い終わるまで毎月続けます。
覚えておきたい注意点
上記のように、リボ払いは毎月同じくらいの金額を支払えば良いので急に大金を支払わなければならないというような状態になることは考えにくいです。
しかし、分割払いとは違って支払い終わるまでの期間が決まっている訳ではないため、利用のしすぎには十分な注意が必要な支払い方法です。
また、利用総額に応じて手数料が追加された金額が支払う金額になるということも考えて計画的な支払いを行っていく必要があります。
以上のことを考慮して、ご自身に適した毎月の一定支払い金額の設定や返済方式の選択をしなければなりません。
お金の管理が苦手な人がリボ払いをすると、終わりが見えない支払いが続くような場合も考えられるので、よく考えてリボ払いを利用するか慎重に判断するべきだと思います。
ちなみに私の場合はクレジットカードの利用目的や使用頻度、分割払いの方が分かりやすくて自分に合っている支払い方だと思うなどの理由からリボ払いを利用しないという選択に至りました。
まとめ
今回は、リボ払いについての大まかな概要と注意点をまとめました。
購入金額に関わらず毎月一定の金額だけ支払えば良いので、分かりやすくて便利な方法ではありますが、気をつけないと支払わなければならない金額ばかりが膨らんでいき、なかなか支払い終わらないというような状況にも十分なり得る可能性があるので、かなり注意が必要な支払い方でもあると思います。
しかし、人によってはリボ払いの方がライフスタイルに合っている場合もあるので、よく考えてしっかりと見極めることが大切なのではないでしょうか。
<参考>一般社団法人日本クレジット協会ホームページ:https://www.j-credit.or.jp/customer/basis/revolving.html