様々な企業や鉄道会社から発行されている電子マネーは、お財布を持っていなくても代金を支払うことができるキャッシュレスサービスの1つです。
主に、前払い方式のプリペイド型と後払い方式のポストペイ型の2つに分類することができます。
また、これまではカードタイプのものが一般的でしたが、最近ではスマホにアプリをインストールすることで、カードすらも持たずにスマホさえあれば電子マネーで支払いができるようになりました。
今回は、代表的な電子マネー7種類(Suica、PASMO、楽天Edy、WAON、nanaco、iD、QUICPay)を比較ながら電子マネーについてご紹介していきます。
電子マネーとは?
先程もお伝えした通り、電子マネーを大きく分けると
- プリペイド型
- ポストペイ型
の2つがあります。
プリペイド型
カードまたはスマートフォンに予めチャージしておいた金額で代金を支払う前払い方式です。
Suicaや楽天Edy、WAONなどがその例です。
チャージは現金からでもクレジットカードからでもでき、スマートフォンで電子マネーを管理しているなら、ひと目で残高の確認ができたりオートチャージ機能で自動的にチャージしてくれたりする仕組みもあります。
プリペイド型はチャージした金額分からしかお金を使うことはできない為、つい使い過ぎてしまう方やクレジットカードに紐づける必要がないのでクレジットカードを持っていない方にオススメです!また、それぞれ独自のポイントがあるので、お得にポイントを貯めたい方にもオススメです。
ポストペイ型
カードまたはスマートフォンで支払った金額が予め紐付けしておいたクレジットカードから毎月引き落とされる後払い方式です。
iDやQUICPayがその例です。
クレジットカードの利用可能範囲内ならいくらでも利用できる為、クレジットカードの予備カードとして持つのもありだと思います。
ポストペイ型はクレジットカードと紐付けておかなければならない為、既にクレジットカードを持っている方ならより便利に利用することができますし、チャージするのが面倒な方、どちらかというと高額のお買い物に利用したい方にオススメです!
さらに、電子マネーを3つに分類すると
- 交通系
- 流通系
- ポストペイ型
に分けることができます。
流通系
主に鉄道会社が発行しているもので、SuicaやPASMOが当てはまります。
電車やバスを日常的に利用している方なら、1枚はもっているのではないでしょうか?
通常電車に乗るには切符を購入しますが、ICカードにお金を入金しておくことで毎回切符を買わなくても読み取り機にタッチするだけで改札を通ることができます。
ICカードタイプの乗車券と電子マネーの2つを合わせ持っているので、電車やバス以外にもコンビニやファストフード店などで支払いに利用することが可能です。
流通系
交通系は聞いたことあるけど流通系って何?って思う方もいるかもしれませんが、流通企業が発行しているnanaco(セブン&アイ)やWAON(イオン)などの電子マネーを指します。
系列施設で利用すると割引やボーナスポイントなどの特典があり、日常のお買い物でポイントがどんどんと貯まっていきます。
貯まったポイントは電子マネーに交換することで代金の支払いに利用することができ、無駄なくポイントを使うことが可能です。
ポストペイ型
上記でも少し説明してはいますが、NTTドコモのiD、JCBのQUICPayが代表的で、クレジットカードやおサイフケータイで利用することができます。
上記の2つと大きく異なるのは、チャージする手間が不要なことです。
また、不正利用等が合った時の補償があり、利用できる店舗数が多いのが特徴的です。
“ポストペイ” なんとなく聞いたことありませんか? 電子マネーの一種なのですが、SuicaやPASMOとは少し仕組みが違います。 代表的なものにiDやQUICPayがありますが、最近はキャッシュレス決 ...ポストペイとは?使い分け方とメリットデメリット
7つの電子マネーを比較!
では、代表的な電子マネー7種類(Suica、PASMO、楽天Edy、WAON、nanaco、iD、QUICPay)を、発行元やカード発行手数料、利用できる店舗の種類などサービス内容を比較してみましょう!
<比較表>
カード発行
SuicaやPASMOなどの交通系は、券売機から簡単に発行することができ、最初にチャージする料金とデポジット(保証金)を支払うだけでOK!もしもしばらくして使わなくなった場合、最初に支払ったデポジット¥500を返金してもらえます。ここで紹介している他の電子マネーでは、こういった返金はされません。
商業系は、どれも300円程度で発行することができ、様々なデザインから好きなカードを選べるのが特徴的!それぞれのオリジナルデザインの他にキャラクターが描かれたものもあるので、使うのが楽しくなるお気に入りのデザインを選んでみてくださいね♪
ポストペイは、専用のカードを発行することもできますが、基本的には料金はかかりません。クレジットカードの1つの機能として元々搭載されていることも多いので、比較表には特に金額を記載しませんでした。また、スマホ決済サービスのメルペイでは、iDカードをアプリ内で発行することもできます。
現在、キャッシュレス決済化が進み、現金の代わりにスマートフォンで支払いを行うスマホ決済サービスが様々な企業から提供されています。 PayPayやLINE Pay等、既に利用されている方や見たり聞いたり ...ポイント還元がない?メルペイのメリットデメリット
支払い方
表には代表的なものを載せていますが、少し補足をすると、nanacoはポストペイとしても、QUICPayはプリペイドとしても利用可能な場合があります。
また、iDはプリペイドにも即時払いにも対応しています。
貯められるポイント
独自のポイントがあるものについて書き出していますが、クレジットカードに電子マネー機能が付いている場合は、クレジットカードの利用で貯められるポイントと電子マネーの利用で貯められるポイントの両方を貯めることができます。
ポストペイはクレジットカードと紐付けて利用するものなので、基本的には独自のポイントは無く、そのクレジットカードのポイントが貯められます。
ポイント還元率
Suicaは0.5%〜と表記してありますが、これはカードタイプを利用している場合で、モバイルSuicaを利用していれば、通常の還元率は50円につき1ポイントなので1%となります。ビューカードの「ビックカメラSuicaカード」では最大11.5%の高還元でポイントを貯めることも可能なので、どう使うかによってその数値は異なります。
PASMO、楽天Edy、nanaco、WAONは、基本的には購入金額の5%が還元され、フランチャイズチェーンの中小店舗、小規模店舗では2%が還元されます。しかし、「期間限定でポイント○倍!」などのキャンペーンがあったりするので、その時々で還元されるポイントは変化します。
ポストペイは、契約しているクレジットカードごとに還元率が異なるので、比較表には記載していません。しかし、電子マネーと組み合わせて利用することで、ポイントを重ね取できたりもします。
ペンギンのキャラクターでお馴染みのSuicaは、電車やバスに乗る際の支払い手段としてだけでなく、コンビニやスーパー、自動販売機などでも大活躍の電子マネーで、主に東日本を中心に多くの人が利用しています。 ...ビュースイカカードは学生にもオススメ!便利でお得な三位一体型カード
まとめ
今回は電子マネーについて、代表的な7つを比較表にまとめてご紹介しました。
キャッシュレスというと、クレジットカードやスマホ決済アプリのイメージが強いかもしれませんが、今では身近な存在である電子マネーも現金を持たずに支払いが行えるキャッシュレス決済の1つです。
種類も使い方も様々で、どれを利用すれば良いのか迷ってしまいますが、比較表を頼りに自分に合った電子マネーを見つけて頂ければと思います。
電子マネーでより便利でお得にお買い物をして、快適な毎日を過ごしましょう!