現実世界とはちょっと違うARやVR、MRの世界。
何かをシュミレーションする時や情報の追加、共有するのに便利で、ゲームをよりリアルに楽しんだり、仕事の効率や日常生活の利便性アップなど様々な場面で活用されている現代の先端技術です。
今回は似ている名前のARとVRとMRのそれぞれの意味、課題となっている点やそれらの技術を生活の中に取り入れられる商品についてご紹介していきたいと思います!
AR、VR、MRの意味
どれも正式名称を略して使われることが多く、似たような意味を持ちますが細かくみていくと役割が異なります。
まずは、それぞれの特徴を抑えておきましょう!
AR
AugmentedRealityの頭文字をとった略称で、「拡張現実」を意味します。
現実世界の景色にリアルタイムで画像や映像を重ね、現実にはない情報を追加します。
スマホのカメラ機能を利用してゲームに登場するキャラクターを画面上に出現させる機能があるアプリゲームや顔を認識して可愛らしい動物の鼻や耳を表示させた状態で写真を撮ることができる自撮りアプリがその一例です。
VR
VirtualRealityの頭文字をとった略称で、「仮想現実」を意味します。
画面上の三次元空間を視覚などの感覚を通してシュミレーション体験ができるというものです。
HMDという液晶画面付きのゴーグルを装着することで、360°どこを見回しても仮想の世界に本当にいるかのような感覚が味わえます。
この技術を使ったゲーム機が話題を呼んでおり、テーマパーク等の娯楽施設でも擬似体験が楽しめるアトラクションとして取り入れられている所もあります。
MR
MixedRealityの頭文字をとった略称で、「複合現実」を意味します。
ARとVRの両方の技術を合わせて発展させたような新たな技術で、実際に見えている現実世界の景色の上に重ねて様々な詳細情報を表示させたり操作したりでき、出現させた3D画像を色々な角度から見たりすることが可能です。
今後も開発が進むことで、さらに便利な機能や製品が登場することが期待できます。
まさに、今まで映画の中の世界だと思っていたことが現実的になっていますね。
MRを活用したスマートグラス
MR技術が使われているメガネ型のデバイス「スマートグラス」は、企業等で管理や作業などの仕事の効率化の為に取り入れられている所もあるようです。
しかし、日常生活であると便利な機能を搭載した一般向けの商品も開発されており、誰でもMRの世界を体感できるようになってきました。
メガネ型と言っても、両眼で見るタイプと片眼で見るタイプがあり、普段からメガネを着用している場合でもその上から装着できるモデルも多く、ウェアラブル端末なので両手が常に空いた状態で作業しやすいのも魅力です。
また、骨伝導型のイヤホンも搭載されているものなら音楽を楽しむことも可能です。
便利だけど…普及の課題
ご紹介した先端技術を使用したゲーム機やアプリ、製品などは今のところ一般的にはまだ広まっていないように感じます。
その理由としては、現時点では必要性に欠けるからだと考えられます。
例えば、今では1人1台は当たり前のように持っているスマートフォン。
以前は手紙や固定電話などで伝えたい情報のやりとりをしていましたが、技術の進歩や時代の変化に伴い、電子機器を通じてメッセージを送ったり物を買ったり電車に乗ったりするようになり、スマートフォンが日常生活に欠かせない存在となった為に世界的に普及が進みました。
しかし、今の時点ではAR、VR、MRは非現実的なイメージが強く、日常的に取り入れるほどではないのです。
その為、今後さらに開発が進んで面白いだけでなく便利で使い勝手の良いものとして製品が発売されれば一気に普及することも考えられるので、まだまだこれからに期待したい注目の技術だと思います。
まとめ
今回は、徐々に目にしたり耳にすることが増えてきたAR、VR、MRについてご紹介しました。
どこかで聞いたことはある、なんとなく知っているけど、意味やそれぞれの違いまではよくわからない方は多いかもしれませんが、近年開発が進み、現実的に生活の中に取り入れやすくなってきている新しい技術なので、ぜひ注目してみて欲しいです。
実際に日常的に取り入れられる製品が普及するまではまだまだ時間がかかりそうですが、そう遠くはない未来のことだと考えています。